九州朝陽会報

平成十八十一日発行 

平成十八年度総会開催報告
                                               小泉純理(新七回)

 去る十月七日、設立総会と同じ福岡山の上ホテルで今年度の総会を開きました。春の設立
総会時に今年度総会開催日を予告していましたが、参加者
(二十二名)が少なく残念でした。
幹事としては、秋の行楽シーズンの連休中と重なったことが要因と反省しています。

会員各位からの返信では当初三十名強の参加回答があり準備をすすめましたが、当日が
近づくにつれ不参加の連絡があり、最終的に右記の人数になりました。幹事一同、来年の
総会開催日を決めるにあたり配慮したいと考えています。

さて、総会は岡本幹事の司会で開始。石井会長の挨拶、小泉幹事長報告(会則変更、年次
会計報告、新規幹事承認など
)に続き、特別講話として元博多座総支配人小坂弘治氏による
「博多座裏話」
(別記)があり、一時間ほど経過。

今回参加者最年長の川辺正行氏の乾杯発声で懇親会に入りました。参加者の少ないのを
幸い、年長者から順に全員の自己紹介スピーチをしていきました。
思いがけぬ関わりがあった人、見かけによらぬ趣味を持つ人、
世間の話題に関わった人などがあり、会員同志の一層の絆を深める
ことができました。二時間の懇親会もあっという間に過ぎ、最後は
沼田京子さんのピアノ伴奏で校歌を全員で歌い閉会しました。


尚、当日皆さんにお伝えしたことの主な内容は次のようなことです。

 

会員数 設立総会時に九七名で発足。今回の総会案内連絡で、転出、本人の退会意志などに
より十一名減、今回名簿記載の会員は八十六名。今後の連絡はこの八十六名に限りますが、
お知り合いの同窓生で入会希望や転入された方があれば、幹事にお知らせください。

年会費(千円)について 六十七名の方は納めていただき、十九名の方が未納です。会費は
今後不定期に発行予定の会報、総会時の写真費用等に充当する考えですのでどうぞご協力
ください。未納者の方には再度郵便払込票を同封しています。よろしく納付をお願い
いたします。尚行き違いの節はご容赦ください。

今後の総会 年一回ですが、福岡地区では折々会費制で親睦の集まりを開催したいと考えて
おります。この連絡は経費の関係で、メールアドレスを有する会員に限りますが、ご希望の方
には電話などで連絡いたしますので、どうぞお申し出ください。

新規幹事は下記の八名です。連絡先は名簿に記載されていますので、身近な幹事に何なりと
ご連絡ください。

会 長  石井幸孝(3)

幹事長  小泉純理(7)

幹 事  島松尚宏(12)

 岡本稔(14)

 小山春美(25)

 小林牧(28)

 山下美智恵(29)

 白井康生(47)

監査役  豊田信夫(7)

 

博多座裏話
                                      元博多座総支配人 小坂弘治(新七回)

 

 平成八年の株式会社博多座の設立以来、昨年まで約十年間博多座に勤務しており、現在は
東京に帰っております。今や福岡の顔にもなっている、博多座の裏話をという幹事のお話
ですが、準備期間七、八年、開場してもはや七年という月日が経ち、いろいろな事が風化し
忘れさられていっている様子です。それに今日は短時間ですので、二つのお話をしてみたい
と思います。

【一】伊藤邦輔氏のこと

私の知るかぎり、博多座の創設を最初に言い始めたのは、当時コマスタジアムの社長だった
伊藤邦輔氏だったとうかがっています。彼の出身は博多で、当時の福岡市長桑原氏、九州電力
の永倉氏の賛同を得て、福岡市に準備室が設置され、計画を徐々に具体化させていったの
ですが、初期の段階では全てが彼の主導のもとに進められていたのです。勿論完成のあかつき
には彼が社長であり、プロデューサーになって経営されたのではないかと想像されます。劇場
構造も演目もかなり現在とは異なったものになったと思われます。彼自身プロデューサー的
志向の強い方でしたから、自ら自主制作の作品が増えたことでしょう。ところが博多座という
運営会社を立ち上げる前、ご病気でご自身の手で進捗させることを断念せざるを得なくなって、
福岡市は現在の五社体制での興行を選択したのです。

伊藤氏はお亡くなりになるまで博多座への夢を捨てることは無かったとうかがっていますが、
私はもし原案の通り伊藤氏が博多座を経営していたら如何だったろうかと考えたりしています。

【二】早替わりのこと

 舞台で早替わりというテクニックを使って、それが観客を驚かせたり面白がらせたりする
ことが、歌舞伎の世界にあることはよくご存知だろうと思います。ところが博多座、否日本の
劇場、世界の劇場が別の要求から早替わりが行われています。それは人減らし、即ち役者人数
の節約のためです。

一つの実例として宝塚歌劇があります。関西の宝塚大劇場、東京の宝塚劇場では、月花星
雪宙組の各組約七十名で一公演が行われますが、博多座では同じ演目が四十名で上演されます。
では各場面で人が減っているかと見ますと、あまり減っていません。それを補っているのが、
生徒(宝塚の女優)の早替わりなのです。多分各人十回以上替わっているでしょう。それは驚く
べき技で、男になったり女になったり、まさに楽屋の廊下は早替わり部屋と化し、勿論そこは
男子禁制となります。

もう一つの例として、ミュージカル「レ・ミゼラブル」があります。この作品も主役以外
アンサンブルの人々は多くの役をこなしています。わが国のみそうしているのではなく、
ロンドンの初演以来全ての上演でその形態をとっています。この場合衣裳デザイナーが頑固
なのか、衣裳は全て当時の時代を反映してつくられていて、ボタンとか紐を使用しているので、
役者たちは早替わりに悪戦苦闘をしています。ともかく観客の目に触れないところで、役者
たちは大変な苦労をしているのです。

来年博多座でレミの再演があるようですので、こんな知識をもってご覧いただければ又一興か
と思います。

         (講演内容要約)